はじめに # Gemini Enterprise Agent Platform(以下、GEAP)は、Google Cloud 上でエージェントを動かし、トレースの可視化や評価まで扱うためのプラットフォームです。
こんにちは。ガオ株式会社の黒澤です。この記事では、前回 mem0 を Google Cloud で動かした記事 の続きとして、溜めた記憶を「運用する」段階に踏み込みます。mem0 の内部処理を Langfuse でトレースし、古くなった記憶を評価スコアの低下として見つけ、update で直して回復するまでを実機で確認します。
AI Agentのトレースは、1回の実行にLLM CallやTool Callが数百単位で並ぶことも珍しくありません。実行が失敗したことは分かっても、原因になった1つの処理にたどり着くまでに時間がかかります。
LLMアプリを本番に出すなら、「危険な入力をどう弾くか」「望ましくない出力をどう止めるか」を決める必要があります。
Google CloudのModel ArmorやAWSのBedrock Guardrailsなど、クラウドのマネージドガードレールは導入しやすい一方で、認証、課金、運用基盤は各クラウドの仕組みに紐づきます。 マルチクラウドやオンプレミスを含む構成では、ガードレールの実行基盤を特定のクラウドに固定したくない場合もあります。
1. はじめに / この記事でやること # MCP(Model Context Protocol)サーバーは増えてきましたが、複数をまとめたり、認証・可観測性を一箇所で挟んだりする「ゲートウェイ」を自分で動かしたことはありませんでした。
こんにちは。ガオ株式会社の黒澤です。この記事では、AIエージェントに記憶を持たせるメモリレイヤー mem0 を Google Cloud 上で動かし、その挙動を検証します。
結論を先に述べると、mem0 は会話から「ユーザーごとの事実」を LLM で抽出して保存し、後から関連する記憶をベクトル検索で取り出してプロンプトに渡します。再学習も検索基盤の作り込みも要らず、add と search だけでユーザー単位の記憶が溜まっていきます。今回は LLM・Embedder ともに Google Cloud の Vertex AI(Gemini Enterprise Agent Platform、旧 Vertex AI)を API キーなしで呼び、保存先を pgvector(PostgreSQL)とする構成で、記憶の保存・想起から、記憶を使うエージェント、複数エージェント間での共有まで動かしました。
本記事でわかること # 対象環境: 本記事の内容はLangfuse Cloud環境が対象です。セルフホスト環境では現時点でMonitors機能は利用できません。
TL;DR # 後編で指摘した NFKD 正規化の不整合(カウンターとハイライトの食い違い)は、Langfuse 本体の PR #12961 / #13038(v3.166.0)で解消されました。 上流 @codemirror/search に出した PR #19 自体はマージされず、取り下げになりました。 ただしその後、@codemirror/search 6.7.0 で、PR #19 とは異なるアプローチ(マッチに precise フラグを付与し、置換側が安全に弾けるようにする方式)によって SearchCursor の正規化境界の問題に対処されています。 これは PR #19 がそのまま採られたわけでも、Langfuse v3.166.0 の修正そのものでもありません。Langfuse は v3.166.0 時点で @codemirror/search を ^6.6.0 と宣言しており、本記事執筆時点の main では ^6.7.0 に引き上げられています。 はじめに # 以前、Langfuse v3.158.0 で追加されたメッセージウィンドウ内検索機能(PR #12578)について、2回に分けて記事を書きました。
本記事でわかること # LLM-as-a-Judgeの「苦手な評価」とは何か Langfuseのコード評価(Code Evaluators)機能の概要と使い方 コード評価をLLM評価と組み合わせた実践的な運用パターン INACTIVEなエバリュータへの手動バッチ実行を活用した安全な本番導入フロー 対象読者 # LangfuseでLLM-as-a-Judgeを使っているエンジニア 評価コストや判定のブレに課題を感じている方 Langfuseの評価機能を本番導入する前に安全に試したい方 LLM-as-a-Judgeだけでは足りないケース # LLMアプリを本番運用していると、こんな疑問が浮かぶことがあります。「この評価、本当にLLMが必要?」
ガオ株式会社では、社内およびグループ企業間の業務で自律型エージェント Hermes Agent (NousResearch/hermes-agent) の活用を進めています。
エージェントが Tool を呼び出しながら自律的に業務を進めるようになると、LLM API call 単位のログだけでは挙動を追いきれません。さらに自律型エージェントの場合、人手が介在せず判断と実行が連続して走るため、観測性 — 後から誰が何を要求し、エージェントが何を判断し、どの Tool をどう実行したかを追える状態 — が、従来以上にガバナンスや内部統制の観点で重要になります。
こんにちは。ガオ株式会社の黒澤です。LangfuseのCloud版にて、Experiments が独立した機能としてメニューから選択できるようになりました。本記事では、Experimentsでどのようなことができるのかということを、変更点や動作確認を交えて解説します。
こんにちは。ガオ株式会社の黒澤です。前回 の記事では、AI Gatewayの製品を3つ紹介しました。この記事では、その中からBifrostを使用して、フォールバック機能がどのように動作して、Langfuseで可視化されるかを解説します。