Langfuse の公式ドキュメントに掲載されている Cookbook「Migrating Data Between Langfuse Projects (Python SDK v4) 」を、4 つの移行パターンで実際に実行してみました。移行はおおむね成功しましたが、UI に出るものと出ないものが分かれ、見落としやすい落とし穴がいくつかありました。本記事では、特定の検証環境における観測結果と再現時の注意点を整理します。Cloud / セルフホスト / リージョンによる差分が Langfuse の正式仕様なのか、Feature flag や Preview UI・検証時点の実装差なのかは、本記事の範囲では切り分けていません。
こんにちは。ガオ株式会社の黒澤です。この記事では、AIエージェントに記憶を持たせるメモリレイヤー mem0 を Google Cloud 上で動かし、その挙動を検証します。
結論を先に述べると、mem0 は会話から「ユーザーごとの事実」を LLM で抽出して保存し、後から関連する記憶をベクトル検索で取り出してプロンプトに渡します。再学習も検索基盤の作り込みも要らず、add と search だけでユーザー単位の記憶が溜まっていきます。今回は LLM・Embedder ともに Google Cloud の Vertex AI(Gemini Enterprise Agent Platform、旧 Vertex AI)を API キーなしで呼び、保存先を pgvector(PostgreSQL)とする構成で、記憶の保存・想起から、記憶を使うエージェント、複数エージェント間での共有まで動かしました。
2026年5月末、Langfuse に組み込まれた MCP サーバ機能が大幅に拡張されました。SaaS版では 2026-05-29 の changelog で告知され、self-host版では v3.176.0(2026-05-28)で標記の機能が一通り出揃っています。これまでLangfuseが提供してきた組み込みのMCPサーバ機能はプロンプト管理機能だけでしたが、今回一連の拡張で observation・metrics・scores・datasets・comments・annotation queues など、プロジェクトデータの大半を MCP 経由で扱えるようになりました。
本記事でわかること # 対象環境: 本記事の内容はLangfuse Cloud環境が対象です。セルフホスト環境では現時点でMonitors機能は利用できません。
概要 # DeepTeam は LLM アプリの脆弱性を自動で突きにいく OSS(Confident AI 製、DeepEval の兄弟) 50+ の脆弱性カテゴリと多数の攻撃手法(バージョンにより増減)を組み合わせてくれるので、自分で攻撃プロンプトを考えなくていい Acme 社という架空のヘルプデスク Bot にプロンプトインジェクション × 3 をぶつけたら、Gemini 2.5 Flash + 短いシステムプロンプトで 今回の 3 ケースでは漏洩なし (Mitigation 100%) Langfuse に @observe + create_score を入れるだけで、攻撃シミュレーションの結果が 時系列ダッシュボード になる 単発の CLI 結果で終わらせず、Trace・Score・Session として保存して PR ごと・リリースごとに差分を追える状態を作るのが本記事のゴール 1. DeepTeam とは # DeepTeam は、LLM アプリに対する 攻撃シミュレーション(英語圏では “red teaming”)を自動化するフレームワークです。評価フレームワーク DeepEval の兄弟プロダクトで、Confident AI が出しています。
TL;DR # 後編で指摘した NFKD 正規化の不整合(カウンターとハイライトの食い違い)は、Langfuse 本体の PR #12961 / #13038(v3.166.0)で解消されました。 上流 @codemirror/search に出した PR #19 自体はマージされず、取り下げになりました。 ただしその後、@codemirror/search 6.7.0 で、PR #19 とは異なるアプローチ(マッチに precise フラグを付与し、置換側が安全に弾けるようにする方式)によって SearchCursor の正規化境界の問題に対処されています。 これは PR #19 がそのまま採られたわけでも、Langfuse v3.166.0 の修正そのものでもありません。Langfuse は v3.166.0 時点で @codemirror/search を ^6.6.0 と宣言しており、本記事執筆時点の main では ^6.7.0 に引き上げられています。 はじめに # 以前、Langfuse v3.158.0 で追加されたメッセージウィンドウ内検索機能(PR #12578)について、2回に分けて記事を書きました。